福祉用具プランナーとは、福祉用具を必要とする高齢者や障害者に対し、必要な福祉用具の選定を援助、適切な使用計画を作成、利用の支援、及び適用状況をモニター・評価まで行うことのできる専門家として、公益財団法人テクノエイド協会が提唱したものです。
現在、福祉用具の選定相談、利用指導などの業務をされている方などに、福祉用具に関する知識・技術をより確かなものとしていただくため、福祉用具プランナー認定講習として実施しているものです。
福祉用具を効果的に利用するには、個々の障害程度や日常生活などに合わせ、きめ細かい対応が必要です。特に高齢の要介護者の身体状況は、変化が起こりやすく、その変化に対応した用具の適応を行うことが重要です。福祉用具の効果を発揮させるためには、用具の選定、使用及びその取扱い方などに関して専門知識やノウハウが反映されることが望まれています。こうした判断業務が円滑に行われるためには、福祉用具に関しての知識を備えた専門家が適切な助言と指導を行う体制を整備することが重要と考えられます。
ケアマネジメントにおける福祉用具プランナーの役割は、福祉用具サービスを利用しようとする方が適切に利用できるよう、専門的な見地から支援することです。
下記の「受講資格条件」、「実務経験」及び「eラーニング受講条件」を満たしている者を受講対象者とする。
eラーニング講習科目 | 履修時間 | 集合講習科目 | 履修時間 | |
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福祉用具専門職の役割 | 1.5 | 最新情報【講義】 | 1.5 | |
福祉用具概論 | 1.5 | 相談援助のためのプランニングの実際【演習】 | 1.5 | |
福祉用具の情報提供・相談技術 | 1.5 | 相談援助のためのプランニング演習【演習】 | 9.0 | |
相談援助のためのプランニングの理解 | 1.5 | 対人援助技術【演習】 | 3.0 | |
相談援助のためのプランニングの実際 | 1.5 | 職業倫理【演習】 | 1.5 | |
介護保険におけるケアマネジメント | 1.5 | 高齢者の身体特性【演習】 | 1.5 | |
福祉用具の相談と福祉用具ソーシャルワークのための対人援助技術 | 1.5 | 生活における基本動作・ADLの理解【演習】 | 1.5 | |
職業倫理とリーダーシップ | 1.5 | 起居関連用具【実技】 | 3.0 | |
認知症の理解 | 1.5 | 移乗関連用具【実技】 | 3.0 | |
福祉用具供給の業務 | 3.0 | 移動関連用具(車いす/杖・歩行器)【実技】 | 3.0 | |
福祉用具供給に係わる法律関係 | 1.5 | 床ずれ防止関連用具【実技】 | 3.0 | |
介護保険制度と福祉用具 | 1.5 | 入浴関連用具【実技】 | 3.0 | |
福祉用具供給のリスクマネジメント | 1.5 | 排泄関連用具【実技】 | 3.0 | |
高齢者の身体特性 | 1.5 | 食事・更衣・整容の活動と用具【実技】 社会参加関連用具【実技】 コミュニケーション関連用具【実技】 |
1.5 | |
生活における基本動作・ADLの理解 | 1.5 | |||
起居関連用具 | 1.5 | |||
移乗関連用具 | 1.5 | 住宅改造【演習】 | 9.0 | |
移動関連用具(杖・歩行器の選択) | 3.0 | 構造とメンテナンス【実技】 | 3.0 | |
床ずれ防止関連用具 | 1.5 | 合 計 | 51.0 | |
入浴関連用具 | 1.5 | |||
排泄関連用具 | 1.5 | 福祉用具プランナー認定試験 | 1.5 | |
食事・更衣・整容関連用具 | 1.5 | |||
社会参加関連用具 | 1.5 | 総 合 計 | 100.5 | |
コミュニケーション関連用具 | 1.5 | (時間) | ||
住宅改造総論 | 7.5 | |||
構造とメンテナンス | 1.5 | |||
合 計 | 48.0 | |||
(時間) |
福祉用具プランナー認定講習の全科目を履修し、認定試験に合格した者を福祉用具プランナー認定講習修了者とし、申請により公益財団法テクノエイド協会理事長名による「福祉用具プランナー認定証」を交付する。
なお、教育機関においての福祉用具プランナー認定試験合格者には、福祉用具プランナー認定講習履修証明書を交付し、卒業後2年間の従事期間を経た後、申請により「福祉用具プランナー認定証」を交付する。
修了者数 | 累計 | |
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2017年度まで | 14,323 | |
2018年度 | 330 | 14,653 |
2019年度 | 404 | 15,057 |